自律神経失調症の症状

自律神経失調症とは「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義されています。不定愁訴とは、体調が悪いという自覚症状を訴え、検査をしても原因となる病気が見つからない状態です。

頭蓋と脳のイメージ図

また独立した病気としてというよりも自律神経が関与した不定愁訴を指すことが多いのが特徴で、頭が痛い、頭が重いなどの症状は、自律神経失調症に多い症状のひとつです。しかし、先ず医学的に脳腫瘍や脳内の血管障害、その他の病変がないか調べておく必要があります。

脳そのものに異常がなく頭痛が頻繁にあるのであれば、頭蓋縫合や頸椎の歪みによる筋緊張が原因の頭痛であることが多く、自律神経のバランスが崩れて出ている症状の可能性があります。

他にも、医学的に検査し器官や臓器に異常がなく正常でありながら、目の疲労感や痛み、目が霞んだり見えにくい、めまい、冷や汗が出る、口やのどが乾 く、のどが詰まる、飲み込みづらい、呼吸が浅い、呼吸が苦しい、息切れがする、深呼吸ができない、急に脈が速くなる、動悸がする、吐き気がする、胃が痛く なる、胃が重苦しい、食欲がわかない、便秘や下痢を繰り返す、お腹にガスが溜まるなどの症状も自律神経のバランスが関与しています。

自律神経がバランスを失う原因

脳には視床下部と呼ばれる自律神経の総合的な調整を行なう中枢があります。夜更かしなどで自律神経を興奮させたり、脳の疲労やストレスなども原因と考えられています。

特にストレスには様々な種類があり、人間関係や仕事の環境、季節の変化、生活環境の変化など、精神的にも肉体的にもストレスのかかる条件が現代社会にはあります。これらのストレスに耐えられなくなったときに自律神経のバランスは乱れてしまいます。

骨格治療的には、首スジ(上部頸椎)や後頭部(後頭環椎)の緊張による血液やリンパ、脳脊髄液などの循環障害がバランスに影響を与えている(構造的ストレス)と考えており、頭部や頚部に負担を与える姿勢の見直しと生活習慣の改善が重要になります。

頭蓋仙骨系アジャスト&リリース

仙骨(骨盤)と頭蓋骨調整が非常に有効です。自律神経の中枢である視床下部も頭蓋の歪み(特に蝶形骨)に影響を受けており、脳内の血液や脳脊髄液の循環の改善におおいに役立ちます。

頭蓋骨の調整例

先ず仙骨の傾き、捻れを修正し、背骨の代償的な側湾の解消と脊柱起立筋群の緊張緩和が自律神経の働きを回復させます。また、頭蓋骨の一部である後頭骨、蝶形骨、頭頂骨等の調整は、脳幹部、視床下部の血液循環を改善しその働きが活性化します。

頭蓋と上部頚椎へのアジャストメント&リリースにより、自律神経の交感神経が緩み副交感神経が優位に働きだしリラックス状態になります。眠気が現れたりそのまま寝てしまうなど、その後は頭がスッキリし脳内循環が促進、頭部に体液、酸素が充分に満たされている感覚や清々しい感覚を体感します。骨格構造的な要因による自律神経系の症状には大変有効です。