骨盤と姿勢の影響2

人が片脚起立した時や歩行中一歩踏み出した時、床反力は支持脚によって伝達され同脚の股関節を上行させるが、反対側の股関節は持ち上げられた脚の重みで引き下げられる傾向がある。

この結果、支持脚で股関節が突き上げられ、反対側で引き下げられる傾向にあるので、恥骨結合のレベルで剪断力が生じる。正常では恥骨結合の強さがいかなる動きも妨げるが、もしも恥骨結合に脱臼があれば歩行中結合部の上で変位が観察できる。

同様に歩行中は左右の仙腸関節は反対側に動くと考えられる。仙腸関節は、取り巻く強靭な靭帯によりこの動きを妨げているが、一側の仙腸関節に外傷性損傷が生じると仙腸関節に異常な動きが生じるようになり、疼痛が一歩ごとに感じられる。

このように、正常な立位や歩行がとれるのは骨盤の構造的な力に依存しているといえる。

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