カイロプラクティックとは

カイロプラクティックの歴史

カイロプラクティックは、1895年(明治28年)アメリカのアイオワ州ダベンポートに住むダニエル・デビット・パーマー(DDパーマー)が創始した自然法則に基づく手技療法です。

カイロプラクティックの語源は、ギリシャ語でカイロが『手』、プラクティコスが『技術』という言葉を組み合わせた造語で『手技』の意味を持ちます。

カイロプラクティックの創始者であるDDパーマーは、『カイロプラクティックとは、哲学、科学、芸術である。カイロプラクティックは、神経圧迫を引き起こしている椎骨変位を、手によって正常な状態に整えることで神経圧迫を取り除き、脳からのイネイト・インテリジェンス(先天的知能)を100%引き出し、この治癒力により体を健康な状態に導かせるための治療法である。』と説いています。

DDパーマーは1901年(明治34年)、息子のBJパーマーと共に最初のスクール(現在のパーマー・カイロプラクティック大学)を創設しました。その後、 1906年BJパーマーが引き継ぎ世界各国からカイロプラクティックを学ぶため多くの人々がダベンポートに集まるようになったといわれています。

DDパーマーが創始者であるなら、息子のBJパーマーは発展者といえます。この2人の情熱と研究、努力なくして今日の世界のカイロプラクティックの繁栄は存在しないでしょう。現在では全ての州で法制化され保険も使用でき、米国政府公認の大学(カレッジ)が17校にまでに発展、またアメリカのみならずカナダ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリアなどでも法制化されるなど世界各国で普及しています。

BJパーマー DDパーマー

 

カイロプラクティックの基本原理

カイロプラクティックの基本原理は、人間が二足歩行の動物であることに起因します。直立姿勢からくる骨格構造、特に脊椎や骨盤に加わる力学的な負担や日常生活における習慣、職業、過労、外傷などにより骨格構造への異常緊張や慢性的なストレスが、脊椎や骨盤などの筋骨格系に歪みを起こすと考えています。

構造的に引き起こった脊椎や骨盤の歪み(変位)は、神経の伝達障害となり、その支配する組織や器官は機能障害を引き起こすのです。何故なら、身体の正常な機能に関する情報は、脳から脊髄を通じて各細胞、器官、組織に送られており、その脊髄を保護している脊椎骨が正常な位置より変位することで神経を圧迫した場合、脳から伝達される神経エネルギーは妨害され、人間が本来持っている自然治癒力は弱められ健康な状態を充分に維持できなくなるのです。

つまり、身体のコントロール・メカニズムである神経系が重要な役割をはたしており、この神経系の伝達障害は組織や器官による異常な働き(機能)や器質的(形態)な異常にまでおよぶ危険性を秘めているのです。
 

脊椎の構造と変位

脊柱(背骨)は、24個の脊椎骨と仙骨、尾骨からなり、中枢神経である脊髄は、脊柱の中を通る脊柱管に保護され、各脊椎の間にある椎間孔から左右対の脊髄神経を形成し、身体の抹消まで分布しています。

正しくバランスしている脊柱では椎間孔の位置や形態は正しく保たれ、椎間孔から出る脊髄神経は何の障害も受けません。また、脊髄神経と自律神経との関係もバランスがとれ内蔵の働きも正常に営まれます。しかし、脊柱のバランスが狂い変位が生じたとき神経の働きには、自覚する症状の有る無しに関わらず何らかの影響が生じるのです。

椎間孔での神経圧迫が急性な場合は、痛みやシビレなどが現れ、慢性化すると神経に支配される部位や器官が機能障害や自律神経障害をもたらします。
 

サブラクセーションとは

サブラクセーションとは、脊椎本来のバランスを失い、脊椎関節での固定化(可動性の消失)や、関節構造(筋肉、筋膜、靭帯、関節包)の緊張を伴った構造的かつ機能的な異常や変位を意味します。またサブラクセーションは、椎間孔内の組織に炎症反応を併発し、浮腫や繊維形成、癒着などが生じ、間接的に脊髄神経や血管を圧迫します。

人類は進化の段階で、四足歩行から二足歩行へと進化を遂げたことは誰でも承知のとうりです。しかし、5〜6kgも重さのある頭部を身体の頂上へ移動し直立姿勢をとることは、構造的に無理があるため進化過程の今でも脊柱は四足歩行向きのデザインのままなのです。そのため、日常の生活習慣などが構造的にストレスを加えやすいため誰でもサブラクセーションを持つ可能性があるのです。

構造上の弱点を踏まえ、直接的な要因を考えると『転倒、交通事故(外力)』『長時間の同一姿勢、作業姿勢、スポーツ、不良姿勢(習慣性)』『極度の緊張、ストレス、精神的ショック(精神的影響)』『薬の濫用、副作用、偏った栄養(化学的影響)』『冷房、出産、肥り過ぎ』などが起因するものとカイロプラクティックでは考えています。
 

アジャストメントとは

アジャストメントとは、カイロプラクティックでの治療の意味であり、神経圧迫を起こしているサブラクセーションを正常な状態に戻すことをいいます。

通常、梃子の原理を利用した『スラスト・テクニック』『リコイル・テクニック』と呼ばれる技法や電動テーブル(ターミナルポイントテーブル)を使用した『ドロップ・テクニック』そして、ソフトなタッチで変位している方向を強調し軟部組織の力を利用し本来の位置関係の修復を待つ『間接法、誇張法』などがあります。
 

アジャストメントの効果

初めてカイロプラクティックの治療を受けた人の大半が、身体が『軽くなったり』『すっきりしたり』『眠くなったり』『温まったり』『怠くなったり』などの体感があります。これは自律神経に影響が現れたもので、交感神経が抑制され、副交感神経が高まったことを示しています。

その他にも、痛い、シビレる等のつらい部位の変化だけでなく、『呼吸が楽になった』『息が深く吸える』『背筋が伸びた』『動きがスムーズになった』『頭が軽くなった』『気分が軽くなった』『明るい気持ちになれた』『気持ちが前向きになった』『よく眠れるようになった』『目覚めがよくなった』『肌(皮膚)が元に戻った』『食欲が湧いた』『元気が湧いた』など、痛み以外の変化や改善に気づく方も少なくありません。



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