治療方法・内容について
人体には元々健康を回復させたり維持しようとする力が備わっています。これを「ホメオスタシス=恒常性」と呼びますが、カイロプラクティックでは「イネイト・インテリジェンス=先天的知能」と表現しています。判りやすくいえば「自然治癒力」もその一部といえます。
人体は、神経や血液が正常に流れない状態が続くと抵抗力が低迷し、やがて細胞や器官の働きまで低下していきますが、カイロプラクティックでは、この神経や血液の流れを阻害する要因である「歪み」や「圧迫」を取り除くために骨格構造を調べアジャストメントを行なうものです。
つまり、症状出現の本当の原因とは骨格構造の歪みによる「自然治癒力の低下」にあると考えているのです。この自然治癒力を高めることこそカイロプラクティックの大切な目的であり、根本から治すこととは「自然治癒力」を低下させている骨格構造の問題点を治すことにあると考えています。
※詳しくは、→ カイロプラクティックとはへ
カイロプラクティック治療=アジャストメント
カイロプラクティックにおける治療とはアジャストメントを指します。このアジャストメントとは、文字通り「矯正」「調整」を意味しますが、特殊な「手技」によって「脊椎」や「骨盤」「胸郭」「四肢」「頭蓋骨」などの「関節や縫合」に対して行なわれます。
西洋医学が症状から診断を行い、その症状や訴えを消すことを第一に対処療法が行われますが、カイロプラクティックでは症状にとらわれることなく「健康(体)は正常な骨格を保ち、その骨格構造は身体機能と相互関係にある」という理念に立ち、神経の伝達や血液、リンパの流れを正常にすることを主軸にアジャストメントしていきます。
もちろん症状のことは忘れてはいません。しかし症状に振り回されることなく、現時点での骨格が症状出現にどう影響しているかという背景を理解したうえでアジャストメントするのです。
症状を消すことだけでしたら、痛み止めでも、湿布薬でも、ブロック注射でも良いはずです。しかし、筋骨格系(筋肉や骨組み)に関わる症状の多くが、筋肉や骨そのものには異常はなく、骨盤や頸椎、頭蓋骨の歪みやバランスの変化で出現していることに着目すべきでしょう。
だからこそ、症状を訴えても病院の検査では「異常なし」といわれた多くの人々がカイロプラクティック・アジャストメントで改善しているのです。これも骨格と身体機能との繋がりを証明しているといえます。
ソフトで身体に優しいアジャストメントへのこだわり
当治療室には、一般的な整体・カイロプラクティック院で多く用いられている、背骨の周辺を揉み「ほぐし」てから、背骨や骨盤を左右にボキボキ捻るスタイルは一切ありません。
すべて身体に負担なく安全に、そして的確に脊柱・骨盤のアジャストメントできるパーマー系テクニック、オステオパシーテクニックを使用し、体格や年齢、筋力、体調を考慮しながら自然治癒力が最大限に活かされるようにアジャストメントを行っています。
当治療室では、カイロプラクティック専用の調整台(ターミナル・ポイントテーブル=瞬間的な押圧と同時にクッション部分がわずかに落下)を使用して骨格&骨盤矯正を行うことにこだわっています。その理由として、うつ伏せや上向きといった自然なフォーム(体勢)から、身体に負担の少ない瞬間的なドロップ式アジャストメント(テクニック)を用いることで、ピンポイントで複雑な仙骨(骨盤の中心)や上部頸椎の歪みに対応できることがあげられます。
なぜなら、古典的なテクニックの多くが「後方変位」に対する対処が多く、綿密なX-RAY分析やAKによって判定するなら「前方変位」が問題を引き起こすきっかけになっていることが多いのです。これらはドロップ式のアジャストメントが最も応用が利くため必要不可欠となります。
また激しい痛み(腰痛、座骨神経痛等)でも、電動で昇降しますので姿勢を変える際に患部に負担を与えず、年齢に関係なくどなたでも安全にそしてスペシフィックな矯正が受けられるのもメリットです。整体でイメージされるマッサージ台の上で首や腰を強く捻ったり、背骨を膝で押し込む等のボキボキ骨を鳴らす乱暴な操作は一切ありません。
頭蓋骨調整も取り入れたプラスαのカイロプラクティック
当治療室は、頭蓋仙骨系の治療体系が特長です。筋肉や骨組みの問題(神経の圧迫の解放)だけでなく、骨盤や頭蓋骨の縫合をリリース(解放)させ、脳脊髄液の流れを促進させたり脳硬膜の緊張を緩和させるソフトな手技操作を用います。→ 頭蓋仙骨系について
これらの操作を加えることで自律神経の働きやホルモンバランスも大きく変化します。背骨調整だけでは解決できない問題もフォローすることができ、眠りが浅い、寝つきが悪い、寝た気がしない、寝ても疲れが抜けない、生理痛、生理不順、腰痛、肩こり、偏頭痛、ホルモンバランスなどでお悩みの方にぜひ体験して頂きたい治療法です。
カイロプラクティックには、オステオパシーの理論を取り入れたSOT(仙骨後頭骨テクニック)という優れた治療法やオステオパシーから頭蓋療法を発展させたCST(クレニオセイクラルセラピー)などがあり、当治療室ではこれらを積極的に取り入れ身体に負担なく身体に優しい治療を心がけています。
仙骨(骨盤)から始まるアジャストメント
仙骨は骨盤の中心にあって背骨の土台となる重要なものです。また構造的に大切なだけでなく、背骨の中を通る硬膜は脊髄を包み、骨盤中心部(仙骨)から首の付け根(上部頸椎)頭部(頭蓋骨)にまで繋がっているので背骨の歪み、姿勢、健康にも大きな影響があります。
当治療室では、パーマー系カイロプラクティックの中でも特に優れたピアーズ・テクニックのX-Ray分析(レントゲン分析)とアプライド・キネシオロジー(AK=応用筋機能学)から得たデータを元に骨格全体を見渡します。
そしてどのような症状であっても構造的な意味だけでなく「脳脊髄液の循環」を正常にするために、先ず仙骨(仙椎変位)の歪みからアジャストメントします。当治療室の骨盤矯正(調整)とは、この仙骨のアジャストメントであり、頭蓋と仙骨の呼吸(第一次呼吸メカニズム)を正常にし、神経や血管、リンパ節の圧迫を取り除きます。
主な使用テクニック(一例)
ピアーズ・スチルワーゲン・テクニック
■ウォルター・ピアーズDC 創始
■トムソン・テクニックと同様に、ターミナルポイント・テーブルを使用したドロップ・テクニックです。
■特徴は、メジャー・サブラクセーションを上部頚椎のみに限定することなく、第五頚椎を中心とした頚椎の生理的弯曲の変化とそれに伴う補正的な骨盤変位(ダブルPI/AS、仙骨Side-Slip等)を解釈しアジャストメントします。
■なお、ピアーズ・テクニックでは、仙骨周辺の靭帯(仙結節靭帯等)に持続圧をかけ、深部知覚反射を利用しバランスを取り戻すローガンベーシック・テクニックと上部頚椎のアジャストメントにより神経圧迫を解放するターグルリコイル・テクニック(ホールインワン)が含まれています。
トムソン・テクニック
■クレイ・トムソンDC 創始
■電動式のターミナルポイント・テーブル(別名トムソン・テーブル)を使用し、ニュートンの第1法則を応用した「押圧する力と落下する力」による二つの力によって、関節面に無理なく正しい位置関係を修復するテクニックです。
■ディアフィールド下肢分析法により「ディアフィールド・プラス」「ディアーフィールド・マイナス」「頚椎症候」等に分類し、カテゴリーに合わせたアジャストメントを実行します。
SOT(仙骨後頭骨テクニック)
■メイジャー・B・デ・ジョネットDC 創始
■デ・ジョネットDCは、オステオパシー大学在学中に、頭蓋骨治療の創始者であるドクター・サザーランドに指導を受けたのを切掛けに、頭蓋骨〜仙骨呼吸メカニズムの理論を取り入れSOTの基礎を創りました。
■SOT 独自のカテゴリー分析を行うことで、「Cat1:機能的問題(硬膜)」「Cat2:構造的問題(仙腸関節)」「Cat3:椎間板のの問題(Cat2に不順応な状態)」に3分類し、骨盤にクサビ形のブロックを挿入したり、脊髄反射弓を正常にしたり、頭蓋骨を治療するなど、主に硬膜の捩れや脳脊髄液の循環を改善することで自然治癒力を引き出すテクニックです。
クレニオセイクラルセラピー(CST)
■ジョン・E・アプレジャーDO 創始
■アプレジャーDOは1971年に、硬膜外カルシム沈着除去の外科手術中(オステオパシー・ドクターは一般医師と同等の地位と処方が許されている)に、硬膜が1分間に約6〜12回の独特のリズムで動くことを確認し、SOT同様にドクター・サザーランドの頭蓋〜仙骨メカニズムをヒントに創られたテクニックです。
■特徴は、ほんの僅か5〜10グラムのソフトタッチで頭蓋骨の縫合や位置バランスを整え、硬膜の緊張を解放し、脳脊髄液の循環を促進させるオステオパシーの流れを汲む治療法です。一般的なカイロプラクティック・マニュピレーション(ディバーシファイド)に比べて圧倒的に自律神経系の症状に有効です。

